「障害者自立支援法」を考える
    みんなのフォーラムへ参加しました。

皆様、12日の日比谷の集会及び連日の行動、お疲れ様です。当日は日比谷公会堂、野外音楽堂、デモ行進と合計約7,000人もの方々が全国から結集するという大行動になりました。最期まで諦めずにとことん頑張りましょう。

ところで、自立支援法は、障害者団体側としても廃案を目指すのではなく、できる限り修正を果たしての成立を目指す方向なのでしょうか?
先日、民主党の議員が、民主党としては法案に反対ではあるが、残念ながら結局「数の力」で負けてしまうから、絶対反対を貫いて修正も果たせずに可決されるくらいなら、審議に応じる代わりに修正をいっぱい勝ち取ることを目指すほうが現実的という考えもある。といっておられました。
確かにそうなのでしょうけど、ちょっとやるせない思いです....

自立支援法にも良い部分があると言いますが、三障害を統合するという考え以外に評価できる部分てあるのでしょうか?統合されても谷間の障害者の問題は全くカヤの外のままですし....

報道のされ方にも危惧を抱いています。
応益負担や扶養義務の範疇の問題がクローズアップされるのは、確かに意味ある事だし与党も修正しようとしてるようですから、それなりに成果は得られそうですが、一般の国民から見れば、単純に「障害者はサービスを利用しても無料にしろ」「負担はしたくない」と主張しているように取られかねません。世論がそちらに傾くと、「障害者も負担してもらわないと、国民の理解が得られない」と主張する厚生労働省の思うツボです。今は応能負担と言う形でちゃんと所得に応じて負担をしていることが、あまりにも報道されていなさ過ぎる気がします。何故、応能負担では駄目で、応益負担にしなければならないのかの明確な説明は、厚労省からも与党議員からも、いまだ成されていません。

更に、気をつけないと応益負担の見直しばかりが進み、介助時間の認定がすごく制限される仕組みは残る気がしてなりません。何故なら、この法案の最初で最大の目的は国の歳出抑制ですから、応益負担の基準がゆるくなっても、時間数を抑えられれば目的達成に近づくのですから。
12日のシンポジウムで自民党の八代議員は「この法案を皆で育てて欲しい」などと言っていましたが、なぜ、今既にある支援費制度を育てるのではいけないのでしょうか?
わざわざ問題だらけの新法をつくって、これだけ当事者が反対してるのに「育てて欲しい」などとよく言えたものだとあきれてしまいました。きちんと育てるべき、見直すべきものは現行の支援費制度であり、介護保険でしょう。




支援費にしろ介護保険にしろ、見直すたびに改悪されてきている現実を目の当たりにしているのに、それ以上にひどい仕組みの新法を強引に作られて、誰が育てましょうと言えるのでしょう?
見直しの度に「もっとどこを抑制しようか」という改定案ばかり出てくると予想するのは容易いことです。

現実の見通しとして、もはや廃案がほぼ絶望的であるならば、一つでも多く修正を勝ち取る作戦で行くしかないのでしょうけれど、願わくばやはり廃案を切に願います。
廃案の上で、現行の支援費制度で障害者の定義を広めて谷間の障害者をなくし、三障害を統合し、単価を2,500円〜2,800円くらいで1本化することを提案します。

国の歳出抑制の小手先の改革よりも、真のノーマライゼーションを目指し、統合教育、まともな就労支援等を始めとする構造改革こそ、厚生労働省、国会議員に真剣に取り組んで欲しい問題です。
厚労省が求めるべき「国民の理解」とは、真のノーマライゼーション社会を作ることではないでしょうか!
                                    (文責:今村登)